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大学教員の仕事は教える以外にもたくさん
大学教員というと「授業が仕事」というイメージがあるかもしれませんが,実はそれ以外の仕事(いわゆる校務)が多数あります。
大学の専任教員の仕事は大きく分けると,
- 教育
- 研究
- 校務
の3つということになるでしょう。教育は授業以外に授業準備や試験作成,採点,成績処理などあります。
そして,研究は学会出席や発表,書籍や論文執筆です。あと,論文査読といって,学会に投稿されてきた論文を審査する仕事もボランティアでやります。若い頃に自分も査読してもらってますからね…。
問題は校務です。これがかなり多いのです。
- 入試(試験監督や作問など)
- イベント(オープンキャンパスや各種オリエンテーションなど)
- 教授会(学部や全学)
- 学科会議
- 委員会(教務委員会とか学生委員会とか)
- クラブやサークル顧問
- 学生相談(成績のことからメンタルまで)
こんな感じでしょうか。
いわゆる非常勤講師の場合は,校務はありません。教育と,自分のための研究(研究は義務ではない=給料出ない)ということになります。
「夏休みや春休みが長くていいね」と言われることもありますが,ずっと休んでいるわけではなく,海外の学会に発表に行ったり,フィールドワーク(調査)に出かけることも多いです。
研究費集めが忙しい
「科学研究費補助金」略して科研費というのはご存じでしょうか。上記にあるように,日本学術振興会が運営する研究費です。
毎年,大学教員は応募書類を書いて応募します。
採択率はおよそ25%ほど。4つに1つです。応募者は基本的に大学教員(研究者)ですので,なかなかの厳しい倍率です。
ただ,大学に「応募しなさい」と言われて,いやいや応募している人もいます。もちろん,採択された方が大学の成果になるわけですが,応募数も実績にあることがあるからです。
「ピアレビューによる審査」といって,国が審査するのではなく,大学教員(研究者)が応募したものを大学教員(研究者)が審査するんですね。
そして,科研費以外の民間研究費も多数あり,特に理系の研究者は研究費がないと機材や試薬が買えませんので,「教授の仕事はお金を取ってくること」と言われるほどなのです。
「大学で働く」道は教員だけではありません。大学職員という道も
大学教員への道は「運」の要素が強いです。大学で働くことが目的なら,大学職員も考えてはどうでしょうか?
大学におけるIR(Institutional Research)部門では,大学の経営改善や学生支援,教育の質向上のためにデータを活用しますが,最近は心理統計のできる元院生を積極的に採用したりしています。教員と職員の間ぐらいの役割の人も増えています。
ただ,一人で転職をやり遂げるのはとても大変です。親身に相談に乗ってくれる転職エージェントを活用しましょう。
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